れたぷれ!(レタープレス/活版印刷)樹脂作成手順
start-kitの内容
画像左上から
1、感光フレーム
2、洗い出し専用ブラシ
左下より
4、れたぷれ樹脂版A6サイズ×1枚
5、インクジェットネガフィルムA6×3枚(染料・顔料対応)
★注意!)樹脂版作成前に 必ず【樹脂感光時間の試験】を行ってください。
その日の天候により、硬化に最適な時間は都度変動いたします、最適な時間で感光を行いましょう。
■れたぷれ!樹脂版作成手順
1.パソコンで樹脂版にする画像を作成する
2.作成したデザイン、画像をインクジェット透明フィルムにネガ印刷する
パソコンで作成した画像を<ペイントソフト>等で「白黒反転」させ、
さらに、「水平反転」させます。
この画像がネガとなります、インクジェット透明フィルムに印刷。
※樹脂版は光を浴びた部分(フィルム透明部)は硬化し凸部をつくり
光をさえぎった部分(フィルム黒塗り部)は硬化せず凹部となります。
3、印刷の注意点
プリンターによっては透明フィルムがセンサーで感知できない為に
印刷不可になってしまう場合があります。
一つの対策例で印刷工程を説明いたします。
※インクジェットフィルムがバージョンアップしました。(2017年7月)
透明フィルムから乳白色フィルムに変更しております、
透明フィルムでは検知できずにプリントできないプリンターがございましたが
現在の乳白色フィルムはプリンターでそのままプリント可能です(A6サイズ設定)
下記は乳白色フィルムも検知できないプリンターの場合の対策となります。
まず、普通紙にインク節約モード等に設定しプリントします。
印刷された位置に合わせ仮止めテープ等でインクジェット透明フィルムを
貼り付けます。
貼り付けた状態で再度印刷します。
(設定を「キレイに印刷」や「高画質印刷」等に変更してください)
上記のような方法でフィルムに印刷をします。
【重要!!】★初めて作る方は同じネガフィルムを2枚印刷し、
それぞれ、裏側から油性マジックで黒部分を極力塗り足し、
ズレのないように2枚重ねてテープ等でとじ、
少し長め(10分~15分)に太陽光に当てれば上手に作成できます。★
4、ネガフィルムと樹脂版を合わせ太陽光を当てる
ネガフィルムの印刷されたサイズに合わせて樹脂版を
はさみで切ります。
感光フレームにネガフィルム、樹脂版を合わせてセットします。
樹脂版の表面のカバーフィルムを剥がします。
フィルムと樹脂版を感光フレームにセットします。
※感光フレーム以外を使用する場合は背面に紫外線を反射させない
「黒」の布等をご使用下さい。
直射日光に当て感光させます。(10分~15分)
※太陽光(紫外線)の強さにより若干、感光時間は左右されます。
長く光にあて過ぎた場合は、黒くプリントした部分、硬化させない部分も
硬化してしまい凹部が作れなくなる事があります。
※まずは、小さくきった樹脂で数パターンの硬化時間の試験を行ってください、
失敗したときの心のへこみは、版の大きさに比例します。
また、天気の悪い日や夕方では、樹脂が硬化しない場合がありますので、
天気の良い日におこなって下さい。
5、樹脂版洗い出し
感光させた樹脂版を水につけ、樹脂が硬化していない部分を洗い出しし凹部をつくります。
ブラシでやさしく溶け出した樹脂を洗い出しします。
※専用ブラシ以外を利用の場合はやわらかめのブラシを使用してください。
ナイロン製のブラシやかためのブラシですと印刷面凸部が欠けてしまう事があります。
ブラシを下に置き、上から樹脂版を押し当てながら洗い出しします。
あわてず、ゆっくり未硬化樹脂を落としてください。
未硬化樹脂が落ち、洗い出しが終わったら、十分に乾燥させてください。
※樹脂が水分に長く浸かっていると、凸部もふやけたり、ゆがんだりします、
洗い出しはなるべく短時間で仕上げ、また、即ドライヤーで十分に水分を
飛ばして下さい。細い線を作る場合は特にこの工程の素早さがポイントとなります。
印面凸部を完全硬化させる為に、再度太陽光で感光させます。
樹脂版の不要部分をはさみでカットし完成!